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2023.10.31 金秋の季節、大阪中国総領事館訪問記

 

 
薛剣 総領事
 

 
左:本文作者
清原国際特許事務所
劉瑩


 秋晴れの2023年10月10日、私たちは中国駐大阪総領事館の総領事一行の歓待を受ける栄誉に浴した。

 初めて総領事館に入った私は、外周の警備員や建物に掲げられた国章を見た瞬間から、不安と喜びを感じていた。総領事館に入り、中国の絵画や書道が飾られた応接間に案内され、白檀の中国椅子に席を設けてくれた。その後、香り高いジャスミン茶がふるまわれ、このすべてが私たちに中国の地に到着したことを教えてくれた。未だ総領事一行との会談が始まっていないのにも関わらず、他郷が故郷になったという実感にすでに圧倒されている。

 約束の時間通りに現れた薛剣総領事は、雅やかで愛想がよく、私ちちの展示会回りなどの近況報告にじっくりと耳を傾けてくれた。総領事は、中国が特許出願件数で世界のトップである現状を喜ばれ、中国が今後世界の技術・経済発展をリードしていくとの自信を示された。

 薛剣総領事によると、日本市場で一般的になり始めている中国製品の中には、中国を代表する電気自動車やドローンに加え、もともと日本が得意としてきた化粧品(や、本来は需要がないと思われていた白酒も含まれているという。これらはすべて、日本における中国製品の市場が大きな変化を遂げつつあり、中国企業にとって大きなチャンスに満ちていることを示している。また総領事は、中国の技術開発力とそれがもたらす製品革新(プロダクトイノベーション)は新たな段階に達しているため、日本市場を含む海外市場への参入を計画している中国企業は、戦略的な海外展開を行うべきだと考えている。

 さらに、薛剣総領事は、中日両国民の科学文化交流のメッセンジャー、架け橋として良い仕事をするよう励まし、中日関係は時折紆余曲折を経験するものの、「両国間の相互尊重と恒久的な平和」の理念を持つべきと述べた。総領事はまた、今後も知的財産権産業を注目し、知的財産権の普及と推進に協力していきたいと述べた。

 レセプションの全過程は、中国製の勢いを十分に感じ、視野が広がり、深い感銘を受けた。今後ますますの増加が見込まれる中国企業様の日本進出および日本出願数に鑑み、知的財産権業界の一員として、強力なサポートを提供し、中国企業様の知的財産戦略の一助となりたい。